「あれ、今なんて言おうとしたんだっけ?」
「財布をどこに置いたか思い出せない…」
そんな“ちょっとした物忘れ”が、最近増えた気がする――。
年齢を重ねるとともに感じる「認知症への不安」。
特に60代で一人暮らしをしている方にとっては、もしものとき、誰が助けてくれるのかという焦りもあるかもしれません。
認知症は“ある日突然”ではなく、“ゆっくり始まる”
認知症は、「気づかないうちに、少しずつ進行していく病気」です。
だからこそ、初期段階での備えがとても大切なのです。
認知症の初期に見られる兆候
- 同じ話を何度も繰り返す
- 予定や約束を忘れてしまう
- 物の置き場所がわからなくなる
- お金の管理が難しくなる
- 服薬や食事の時間がずれる
- これまでできていた家事が億劫になる
本人は「少し疲れているだけかも」と思いがち。
でも、身の回りで“いつもと違う行動”が増えたら、サインかもしれません。
今からできる備え
「いつか心配」ではなく、“今の自分”にできることを始めてみましょう。
- エンディングノートで希望を書き残す(介護・医療の意思)
- 信頼できる人を決めておく(家族・知人・専門家)
- 任意後見契約を検討する(元気なうちにサポート役を決める)
- 財産の整理・把握(通帳・保険・不動産などをリスト化)
もし備えなかったら…起こり得るトラブル
- 銀行口座が凍結され、家賃や光熱費が払えなくなる
- 詐欺にあってしまっても、誰にも相談できない
- 介護施設への入居契約ができない(判断能力が必要)
- 遠方の親族にすべての負担がかかってしまう
検査で認知症リスクを“見える化”する方法も
最近では、自宅でできる認知症リスク遺伝子検査キットも注目されています。
APOE遺伝子のタイプを調べることで、将来的な発症リスクを把握できるため、予防意識が高い人に人気です。
将来に安心をつなぐ“任意後見契約”とは?
認知症などで判断ができなくなったとき、あらかじめ契約しておいた人がサポートしてくれる仕組みです。
財産管理や介護・入院の手続きなど、暮らしのさまざまな場面で助けになります。
まとめ|“今だからできる備え”で、未来の自分を守る
「まだ大丈夫」と思っている今こそ、動き出すタイミング。
ほんの少し行動するだけで、未来への安心が変わります。
まずは小さな一歩から、はじめてみませんか?
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