「こんなに物があったなんて…」
父が亡くなった後、母と一緒に実家の片付けをしたときのことです。
押入れの奥からは古い布団が何枚も出てきて、台所の引き出しには使っていない食器がぎっしり。
何十年分もの思い出が、ほこりと一緒に積み重なっていました。
親の終活、「まだ早い」と思っていたけど…
父も母も、「そのうちやらなきゃね」と言っていたのに、結局ほとんど手をつけないまま時間が経ってしまっていました。
特に困ったのは…
- 通帳や保険書類がどこにあるかわからない
- 大量の思い出の品、写真、衣類が整理されていない
- 残された母が何を捨ててよいか判断できず途方に暮れる
私も母も、心身ともにぐったり。
「これは、もっと元気なうちに一緒に整理しておくべきだった」…心からそう思いました。
終活=「死ぬ準備」ではなく「今を軽くする準備」
終活と聞くと、「縁起でもない」と思われがちですが、実は“自分らしく生きる”ための整理でもあるんです。
特に、まだ元気なうちから行う「老前整理」はとてもおすすめ。
老前整理でできること
- 生活に本当に必要な物だけを残す
- 必要な書類や情報をわかりやすくまとめておく
- 将来の住まいや介護のことを考えて身軽にしておく
“親の片付け”は、子どもにとって大きな負担
大量の遺品を前に、「捨ててもいいのかな…」と悩む時間。
判断に迷うたびに、親を思い出して切なくなる。
もし、親が元気なうちに一緒に整理していたら、もっと心穏やかに過ごせたかもしれません。
まとめ:親の「片付け」を見て、自分も考え始めた
あの片付けの経験があったからこそ、私は自分自身の生前整理に向き合うようになりました。
大切な人に、同じような思いをさせたくない。
今から、少しずつでも準備していく。それが、未来の自分と家族を守る終活だと思います。
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