片づけられない私でもできた、“終活収納”の始め方

「終活」と聞くと、何から始めていいのか分からず、つい気が重くなってしまう方も多いかもしれません。
実は私もそのひとりでした。部屋のあちこちに「いつか使うかも」と取っておいた物が山のようにあり、どこから手をつけていいか分からなかったのです。

でも、ある時気づきました。
“全部片づけよう”とするから苦しくなるんだ、と。
今日は、そんな私でも無理なくできた「終活収納」の始め方をお伝えします。

1. 「捨てる」よりも「選ぶ」から始めよう

片づけが苦手な人ほど、「捨てる」という言葉が重く感じるものです。
終活収納の第一歩は、「捨てる」ではなく「選ぶ」。
これからの暮らしに必要なもの、大切にしておきたいものを“選ぶ”ことから始めてみましょう。

たとえば、洋服なら「よく着ているもの」「見て気持ちが上がるもの」だけをクローゼットに残す。
写真や手紙なら、「見ると心が温かくなるもの」を残す。
選び抜いた後の空間には、自分の“いま”が自然と映し出されていきます。

2. 1日10分でもOK。「小さく区切る」と続けやすい

「終活収納」は、1日で完成させるものではありません。
無理なく続けるためには、“小さく区切る”ことが大切です。

たとえば、今日は「引き出しひとつ」、明日は「棚の上だけ」。
10分でも15分でもいいのです。少しずつ積み重ねていけば、いつの間にか暮らし全体が整っていきます。

小さな達成感を積み重ねることが、自信と安心感に変わっていきます。

3. 「残したいもの」を未来の誰かへつなぐ

終活収納は、単なる片づけではありません。
“自分の生き方を整理する時間”でもあります。

思い出の品や大切な手紙、写真などは、ただ残すのではなく、誰にどう託したいかを考えておくと、心がすっと軽くなります。
「これは娘に」「これは友人に」「これは処分してほしい」——そんなメモを付けておくだけでも、のちの整理がぐっと楽になります。

エンディングノートや死後事務委任の準備とつなげて考えると、より安心ですね。

4. “整える”ことが、心を守る

モノを減らすことだけが目的ではありません。
大切なのは、“暮らしを整える”こと。

整った部屋にいると、不思議と気持ちも落ち着いていきます。
「自分のことを大切にしている」と感じられる時間が増えると、老後への不安も少しずつ和らいでいくはずです。

まとめ:小さな整理が、大きな安心につながる

終活収納は、明日の安心をつくるための“心の整理”でもあります。
完璧でなくて大丈夫。自分のペースで、小さく始めていきましょう。

次回は、「老後の食費を抑える、“使い切り献立”の工夫」をお届けします。
暮らしを見直す小さな一歩が、きっとあなたの未来を守ってくれます。

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